安全データシート(SDS)

安全データシート (Safety Data Sheet, SDS) の入手方法

安全データシート (Safety Data Sheet, SDS) とは

化学物質を適正に使用・管理するためには、自分が取り扱っている化学物質や製品に関して、その成分や性質、取扱方法を調べ、リスクアセスメントを行う必要があります。
安全データシート (Safety Data Sheet, SDS) とは、製造・販売業者などの事業者が化学物質や製品を他の事業者に出荷する際に、その相手方に対して、その化学物質に関する情報を提供するために作成される文書のことです。
SDSには、薬品の物質名や性状のほか、危険有害性、応急時の措置、取り扱い・保管・廃棄時の注意など多くの有用な情報が記載されています。薬品の入手・使用の前に必ず目を通すようしてください。

SDSからわかること(一例)

  1. 1. GHS分類区分

2. 主な物性情報

3. 混合物の場合、その成分(例外あり)

4. 適用される法規制情報

5. 危険有害性(ピクトグラム付)

詳しくはこちら → GHSシンボルマークと実験室での対策の例(学内限定)

6. 漏えい時の対応

7. 応急処置の方法

SDSの記載内容と構成

SDSの記載事項や構成を予め理解しておくと、読むべきポイントを押さえて必要な情報を得ることができます。

特に2番目の「危険有害性の情報」の項目は、SDS全体の要約にもなっていること、GHS分類区分も記載されています。このパートは必ず目を通すようにしてください。

SDSの内容、最新の知見を反映しながら随時更新されています。特に健康障害や爆発火災などのリスクアセスメントで使うGHS分類区分は、最新のSDSを参考にしてください。

①日本試薬協会のポータルサイト(掲載企業のリンク集)

一般社団法人日本試薬協会
一般社団法人日本試薬協会のwebサイトです。

②各試薬会社ホームページから入手

英文のSDSを見つけた場合は、①のサイトに和文のSDSが掲載されている場合があります。

③製造業者または販売業者に直接連絡して入手する

SDSの常備について

よく使う試薬類については、印刷して実験室や試薬保管場所の近くに常備したり、普段持ち運んでいるスマートフォンやタブレットに保存してください。試薬を暴露したとき、誤って漏洩したときなど緊急時の対応が記載されています。

参考

解説など

SDS記載内容((独)製品評価技術基盤機構)
https://www.nite.go.jp/chem/prtr/msds/contents2.html

化学物質総合情報提供システム(CHRIP)
https://www.chem-info.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/systemTop
リスクアセスメントで必要な化学物質に関する物理的化学的性状や最新のGHS分類区分などの情報が入手できます。

根拠法令